
産学共同研究による先端半導体のユースケース開発
北海道・札幌市は、次世代半導体の社会実装を見据え、北海道大学が進める先端半導体のユースケース開拓研究を支援しています。
本研究は、北海道が有する広大なフィールドを活用し、新たな技術開発により、地域課題の解決につながる北海道発の先端半導体活用モデルの創出など、先端半導体の具体的な活用の可能性を実証・開拓することを目指しています。
INDEX
- 農業・食品産業向けハイパースペクトルカメラの応用研究
(北海道大学大学院農学研究院/研究代表者:野口 伸) - 先端GPUによるCT/MRI画像・手術動画解析の高度化・高精度化・リアルタイム化
(北海道大学大学院医学研究院/研究代表者:工藤 與亮) - 最先端半導体技術に基づく深層学習を用いたインターネット通信のアノマリー検出
(北海道大学大学院情報科学研究院/研究代表者:川村 秀憲)
農業・食品産業向けハイパースペクトルカメラの応用研究
本研究では、先端半導体技術と農業・食品産業を融合し、革新的スマート農業を実現するハイパースペクトルカメラと、そのカメラを搭載したAIロボット農機の開発を目指しています。2nm世代の超微細化技術により、ハイパースペクトルカメラは更なる高性能かつ小型化が可能となり、AIモデルを搭載することで、土壌・作物情報をリアルタイムに取得できます。こうしたAIセンサは農業ロボットの高度な知能化を支える中核技術となり、国際市場での事業展開が期待できます。また、本技術は、北海道が重点施策とする「クリーン農業」とも高い親和性を持ち、道内農業のブランド力向上にも大きく貢献することが期待されます。



研究代表者
野口 伸
所属
北海道大学大学院農学研究院 ビークルロボティクス研究室 教授
連携企業
ソニーグループ(株)
共同研究者
石井 一暢(農学研究院 准教授)
小山 健斗(農学研究院 准教授)
オスピナ アラルコン リカルト(農学研究院 助教)
楊 亮亮(農学研究院 准教授)
先端GPUによるCT/MRI画像・手術動画解析の高度化・高精度化・リアルタイム化
本研究では、北海道が抱える医師不足や専門医の偏在といった医療課題を、先端GPU技術の活用によって解決することを目指します。手術動画解析や医用画像再構成の高度化では、現状のGPUではAI解析に大きなボトルネックが生じています。本研究では、5年後に登場する先端GPUを見据え、その性能を最大限に生かす複雑処理アルゴリズムを段階的に開発します。さらに、処理時間やデータ量の観点から現行GPUの限界に挑む実装を行い、将来のGPUおよび推論特化のAIアクセラレーターの出現に備えた技術基盤を構築します。



研究代表者
工藤 與亮
所属
北海道大学大学院医学研究院 画像診断学教室 教授
連携企業
GEヘルスケア・ジャパン(株)
共同研究者
平田 拓 (情報科学研究院 教授)
杉森 博行 (保健科学研究院 准教授)
杉山 拓 (北海道大学病院 講師)
最先端半導体技術に基づく深層学習を用いたインターネット通信のアノマリー検出
本研究では、2nm半導体を活用した省電力かつ高精度なネットワーク異常検知・対応技術の確立を目指しています。具体的には、2nm半導体を搭載したエッジデバイス上で深層学習モデルを動作させ、リアルタイムに異常を検知して最適な対応を行うシステムの構築と運用に取り組みます。この取り組みにより、高性能なネットワーク異常検知・対応システムを国産技術として確立し、国内のセキュリティ運用技術の高度化と普及に貢献します。さらに、道内の一次産業や製造業に対して安全な通信環境を提供し、企業誘致の促進や新産業の創出にも寄与することが期待されます。


研究代表者
川村 秀憲
所属
北海道大学大学院情報科学研究院 調和系工学研究室 教授
連携企業
(株)網屋
共同研究者
山下 倫央 (情報基盤センター 特任教授)
横山 想一郎 (情報科学研究院 助教)

